塾や予備校で使う教材の話(塾選びのコツ)

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オリジナル教材と塾専用市販教材

学校では教科書を使って学習しますが、塾では塾用教材を使って学習を進めます。

学習塾の比較をしてゆくと「オリジナル教材」というワードを目にする事が多いですが、これが結構曲者でして、「個人ごとに合わせた最適な教材」「〇〇スクールオリジナル教材」等のワードが出てきますが、完成度が及第点にすら届いていない教材が散見され、見て悲しくなることすらあります。

塾として指導方針が明確であり、市販の教材では自分たちの指導に使えるものが無い故にオリジナル教材を作っている塾や予備校はあえて教材がオリジナルである事などをパンフレットに書いたり広告材料にしたりしません。もっと伝えたい事があり、そちらが優先されるからです。

少し業界の裏話をしますと、オリジナル教材を前面に出す塾は別に出版部門を持っている事が多く、そちらの売り上げ確保が理由である事も多いです。詳細は書きませんが、大手塾のサイトを確認しグループ会社に出版部門がある場合はほぼ間違いありません。

オリジナル教材が良いか、市販教材が良いかは状況により。しかし・・・

私立小学校受験 → 学校により差が大きく、指導の方法がほぼ全てであり、殆ど差はありません。


私立中学校受験 → オリジナルを使う塾が多いですが、概ね完成度は高く、市販教材よりもよい結果に繋がる可能性が高いです。

国立大付属中学校 → 教科書準拠での出題であるため、オリジナルよりも完成度の高い塾用教材を使っている塾の方が信用できます。

私立高校受験 → 最難関校ではオリジナル教材が有効ですが、偏差値65程度の高校までは完成度の高い塾専用教材を使う事が望ましいでしょう。

公立高校受験 → 多くの教材会社が研究に研究を重ね、しのぎを削っている分野です。相当数の教材を比較してきましたが、特に「あなただけの」や「個人ごとのスペシャル」等をうたう教材は装丁こそ立派ですが中身については残念な物しか見たことがありません。間違いなくレベルに合った塾用教材を使うべきです。
※例外として、個人で運営し、特定の層限定だけを受け入れる個性的な町塾においては良いプリント教材を使用している場合があります。

大学受験 → 市販教材もオリジナル教材教材もひしめき合うジャンルです。書店においても扱い量は圧倒的と言える分野でしょう。大学受験変化に対応するため研究の続く分野であり、単純にオリジナル教材と市販教材のどちらが良いかを比較することは出来ません。宮町教室でも、生徒により城南オリジナル教材を使う場合もあれば他の予備校教材を使う場合もあります。

宮町教室では小学校から高校受験までは市販教材をレベル応じて使い分け、大学受験においては城南予備校オリジナルをベースに良いものは何でも取り入れ指導をしています。

塾を選ぶ際、このブログをベースとして教室長や教室スタッフに教材の事について質問してみてください。塾の実力や研究の度合いが解ると思います。


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