中3生 激しく順位変動が起こる直前期 勝つ受験生になるには?

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1.成績と心が揺れ動く直前期

人生で初めての受験という人も多いでしょう。次第に近づく入試の日にプレッシャーを感じるはずです。受験は学力の勝負であると同時に「心理戦」であり「精神力」が問われる戦いでもあります。塾の広告で「模試では E 判定だったのに逆転合格!!」というようなものを見たことはありませんか?あれは 100 人に 1 人出た例を使っているのではなく、実はけっこうたくさん出る例なのです。なぜそんなことが起きるのかというと、冬から直前期にかけて、気持ちを切らして脱落していく受験生が大量に発生するからです。以下のような構造です。

A くんより良い成績を取っているにもかかわらず、志望校の判定は微妙であることからB くんのようにペースを崩してしまう受験生がたくさん出てきます。マラソンに例えるとゴール近くになって歩き出す人がたくさん出るということです。そんな中、ペースを上げて走り続ける A 君の順位はどうなるでしょうか?

自分が頑張って学力を伸ばすのと同時に、ライバルが大量に脱落していくのがこの直前期で起きていることです。あなたは A くんと B くん、どっちになりたいですか?

2.優先順位をつけた学習をする

もう「中 1 の一番最初からここまでのすべてを総ナメにするような学習」をするにはいささか時間が足りません。苦手分野と向き合うことは必要ですが、優先順位を付けた学習をすることも必要です。入試では、すべての単元が同じ頻度で出題されているわけではありません。「出やすい単元」「出にくい単元」があります。ヤマを張れ、という意味ではなく、よく出る単元で苦手なまま、あやふやなままのものがあれば、真っ先に取り組む必要があるということです。残り時間が少ない今、短い時間で可能な限り得点につながる学習をしなければいけません。

少し古いですが、上表は 2014~2018 年度における全国 47 都道府県の公立高校入試における「理科」の単元別出題回数です。たとえば東京都では「電流と磁界」「仕事とエネルギー」は毎年出題されているということです。これを見ると、「よく出題される分野」というものが明確にあることがわかります。今からヤマを張る学習などしてはいけませんが、絶対にできるようにしておかなければいけない単元(優先度の高い単元)はわかるはずです。この冬、理科を学習する際にどの単元を優先的に学習するかの参考になるはずです。

上表は、2014~2018 年度における全国 47 都道府県の公立高校における「社会」で出題された「用語説明問題」として 2 県以上で出題された用語の一覧です。ここに挙がっている用語について「説明できない」ものがあれば真っ先に取り組みましょう。同じように、過去問を見て「毎年のように出されている単元」の確認をしましょう。

今の成績が厳しくてもまだあきらめるには早い!!上の例にあるように、直前期は順位が激しく変動します。逆に今成績的に余裕がある人も油断すると・・・。どんな状況でも、最後の最後まで全力で走り抜けることが最も合格の可能性を高めることになります。妥協なく学習する冬にしよう!

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